「…みんな、僕から重大な話があるんだけど…いいかい?」
みんなで酒場で食事をとっていた時、急にラムザが口を開いた。
なんだか真剣な面もちだ。重大な話って…なんだろう?
「実は…」
ごくり、と仲間の視線がラムザに集まる。
「僕、女だったんだ!」
白い羊の月のはじめに
〜語り ムスタディオ・ブナンザ〜
一瞬沈黙が流れたかと思うと、シド爺さんの酒グラスがパキンと割れ
あまつさえアグ姐さんが握っていたミスリル製のフォークはぐにゃりと曲がり、
オレはかというと飲んでいた酒をバグロス名物のタコの上に吹き出してしまった。
「ララララララララララムザ!?お、おお、おま、お前、いきなり何言って…!?」
「まさかとは思ってたけど…本当に女の子だったとはね…」
「っていうか、ウソでしょ」
またもや一瞬の沈黙。ラムザが出した答えは…
「うん」
なんともあっけないモノだった。ウ、ウソかよッ!
「ラムザ…お前なぁ…」
「ははははは、見事にひっかかったね!」
「ラムザったら!ウソついたらエンマ様に舌抜かれちゃうのよ!?」
「ラ、ラファ…お前そんなに怒らなくても…」
「いいんだよラファ。だって今日はエイプリルフールだからね!」
ラムザのその言葉にラファは「あ!」と声をあげ、なぁんだとばかりに
肩の力を抜いた。そういえば今日は白羊の月1日だったっけ。
「ラムザも人が悪いな、オーボンヌに出陣の前にいきなりこんなことをするなんて」
「ちょっとした息抜きですよ、アグリアスさん」
フフ、とラムザは微笑んで見せた。それにつられてかアグ姐さんも苦笑い。
どうでもいいけど、アグ姐さんのあの三つ編みは武器にできそうだよなー…。
「でもラムザってパッと見女だよな!女顔で優男だし、ケツぷりぷりしてるし」
「どっ、どこ見てるんだよ!」
オレの言葉にパッとラムザは赤くなった。からかっただけだってのに初々しい奴…。
「まあな、俺もちょっと疑う時があったよ。初めて会った時なんて女かと思ってたし」
と、ベイオウーフは慌てて「アグリアスもてっきり男かと思ってたしな」と
付け足した。これは後で聞いた話なんだけど、どうもレーゼに睨まれたらしい。
彼女持ちはつらいねェ。元ドラゴンのあの人に殴られちゃぁ一ヶ月は動けんわ。
「それはそうと今日は早寝だよ、みんな。
明日は決戦だからね…武器の手入れも怠らないように!
ドラゴン級の魔物もじゃんじゃん出てくるだろうし、ルカヴィもいるだろう。
いつも以上につらい戦いが連続で続くと思うから。わかったね?」
決して柔らかくはない真剣な口調のラムザの言葉にオレを含めみんなは頷いた。
明日はいよいよ決戦。
ちょっと怖いけど、本当はほんのちょっとだけわくわくしてたりする。
そんなコトをシド爺さんに言ったら、喝を入れられた後に優しく頭を撫でられた。
おしまい
あとがき。
こうのとり様よりのリクエストで、FFT小説でしたー。
FFT、ゲームの内容は黒々としてるんですが
今でも結構人気の高いゲームです。
最近FFTAも出ましたね。管理人GBAないのでできませんが…。
女性に人気の高いらしいムスタを語りにしてみました。
ほのぼの系めざしたんですが、うまくいってますかね…?
ちなみに、ミスリル製のフォークを曲げてしまうアグさんが
最強チックで自己満足してます。
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